瀬戸内寂聴さんと鎌田實さんの対談は盛り上がりました

瀬戸内寂聴さんと鎌田實さんの対談の続きです。瀬戸内寂聴さんの
言葉です。「耳も遠くなってきたし、目は白内障、でも不思議と老いを
考えられない。寂聴極楽ツアーなんかいいかな。残っているのはクズ
ばかり。早く向こうへ行きたい。


最後に遊行(ゆぎょう)したい。遊行の途中でバタッと死にたい。
書斎でペンを持ったまま死にたい。私は長く患わないような気がする。


定命(じょうみょう)は変えられない。世の中で一番苦しいのは愛する
人を失うこと。そのあとどうやって生きていくか。世の中は常ならず。
良いことも悪いことも続かない。不幸せがあれば 良いこともある。


源氏物語が誕生して1000年、色気は生命力でスキンシップが大切。
51歳で出家したが、酒は飲むし肉は食べている。人を好きになる
ことはあるが、プラトニックラブです」


鎌田實さんです。「私は捨て子で両親を知りません。父は誰だかわかり
ましたが、母はわかりません。1歳のときに貧しい岩次郎さんが
拾ってくれた。18歳のとき恩のある義父の岩次郎さんの首を絞め
かかった。大学に行きたいのに行けなかったから。首をゆすっただけ
で終わり、二人で泣き出した。


自分の中に獣がいることに気づいた。だから良い音楽、本、絵に
触れるようにしている。どんな人の中にも獣はいる。その獣が
暴れださないようにすること。


途中で投げ出さないこと。岩次郎さんは投げ出さなかった。政治家は
投げ出すけれど、庶民は投げ出さない。


息子は8月6日の原爆の日に生まれた。爆と名づけたかったが、岩次郎
さんに止められた。許しあうことが大切。人は自分と同じではないと
認めれば戦争は起こらない。憎しみの連鎖を断つこと」


非常に含蓄のある対談でした。「希望を捨てないで。源氏物語の文化を
持つ国に誇りを持って。誇りを持たなければ卑しくなる」という
瀬戸内寂聴さんの言葉は、問題が多発している日本で暮らして
いかねばならない私の心に深く沁みこみました。



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wakuwakunonchan at 17:36│Comments(4)clip!シニア世代の素敵な人 

この記事へのコメント

1. Posted by かおりん   2008年02月07日 12:35
「政治家は投げ出すけど庶民は投げ出さない」本当にそうですね。政治家は欲のかたまりです。
岩次郎さんは貧しくても蒲田さんを拾ってくれた。
「良い音楽、本、絵に触れるようにしている。どんな人の中にも獣はいる。その獣が暴れださないようにすること」
私は今の子どもたちにも母親は音楽、本、絵本に触れさせる必要があるように思っています。


2. Posted by おーりーおばさん   2008年02月08日 05:50
かおりんさん、こんにちは。
今の世にも岩次郎さんのような人が
いるのかな、と思います。
鎌田實さんも努力の末に医者になったのですから、立派ですね。
3. Posted by やまぼうし   2008年02月08日 15:34
こんにちは。

お知り合いですが今までここを知らなくて、初めてコメントします。

実はこの番組、女房と2人で見ました。
女房は看護師で鎌田先生のファンでもあるので、真剣に見ていましたよ。

彼の素朴というかストレートな言い方、寂聴さんのマイペースな言葉で構成された、たっぷりの滋味溢れる番組でしたね。

4. Posted by おーりーおばさん   2008年02月09日 06:04
やまぼうしさん、こんにちは。
同じ番組をご覧になっていらっしゃったのですね。鎌田先生が信州にいらっしゃるのは
うれしいです。
寂聴さんのお話も、なまで聴いてみたいなと
思います。

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おーりーおばさんはこんな人
自然が恋しくて信州の田舎に移ってきました。気の向くままに散歩をするのが好きです。もっと詳しくは下のほうの「記事をわけました」トップの自己紹介を読んでくださいね。